9月1日と戦争と子どもの福祉
さて、法律家の集まりでのお話させていただく機会を無事終えて、秩父に帰ります(話しすぎた)。
一時保護所について話す前に、以下のメモのようなことを話しました。一時保護所や児童相談所の話は、もっと大きな社会の話だと伝えたかったからです。
以下メモ。
①ようこそ千葉へ。29年生きていて、28年過ごしてきた千葉県で過ごしてきました。とても好きな場所です。
②千葉県を訴えてはいますが、千葉県の取組も優れたものもあります。
・児童養護施設を退所した子にむけた取組
・不登校のお子さんのサポートのための条例制定
などなど
③でもこれはいけないと思っているのが、私の訴えた事案です。
④少し児童相談所もしくは子どもの福祉の話が、もっと大きな社会的な問題でもあることを伝えたいと思います。
導入の話 「9月1日と戦争と子どもの福祉」
①防災の日 1923年関東大震災から100年が経ちました。2011年東日本大震災から12年。震災の記憶も薄れつつあります。
・朝鮮人虐殺事件について
私が子どもの時に教科書で習った朝鮮人虐殺事件についても否定されるような時代。
・過去の否定。戦争が起こる兆候が見えつつある現代。
原爆が投下された広島の原爆死没者慰霊碑
「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」
→過ちは繰り返されそうとしています。
②戦争ー児童福祉「戦争状態」 ある知識人が言った。
「国のため」・・・多くの若者の命が犠牲になった
「子どものため」・・・多くの職員・ボランティアが疲弊し、「捨て駒」と言った職員もいた。彼らも生きるべき大切な一人の人間。
③「無責任の体系」で有名な政治思想学者である丸山眞男「超国家主義の論理と心理」という論文の中で「抑圧移譲」という言葉を使った。上位者からの圧迫感を下位者への恣意の発揮によって順次に移譲していくことにより、全体の精神のバランスが維持される体系のこと。戦争と同じ構造がかわらず、この業界にはある。
④守ってくれたのは法律でした。私はこの社会で生き抜くためには法律が必ず必要になってきます。社会的に苦しみを受ける立場の人たちを支える福祉業界が変わることは、必ず日本が戦争に向かうことを食い止め、より子ども達の未来を守ることになります。