裁判ブログ編
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質問「一時保護所で働いていますが、疑問を持つことがたくさんあります」

けあけあ
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回答

葛藤とても共感します。とてもお子さん思いの方なのだと、伝わってきています。ぜひその心の構えは忘れずにいてほしいなという思いです。あなたのその想いは決して間違っていません。

私見ですが、一時保護所の中には子どもの話に耳を傾けてはいけないという文化がある場所もあるように思います。その背景には、話を聞く中で子どもたちの気持ちが収集つかなく経験や、無力感を持ったりしたことなどがあったのかもしれません。

ですが、中には心優しい職員さんのことを非難するような職員さんもいるとおききしています。

でも、子どもたちが多様である分、職員も多様である必要があると思っています。葛藤しながらも、その心優しい職員を心のうちで尊敬しながらも、じわじわと目指している子どもたちとの接し方を実現していくことがいいと思います。

一時保護所は、なかなか一人では変えられない文化があります。子どもの話をよく聴こうとする職員や熱意のある職員ほど、その文化・組織の中で葛藤し、つぶれ、やめていきます。

でも私たちのように、つぶれてほしくはありません。かといって、諦めたり、感覚が麻痺したりしてほしくもありません。

私が一時保護所を経験して思うのは、まず自分自身を守ってください。安心・安全で働けて、ほどよい葛藤のなかで自分なりのかかわりができることが、結果子どもたちのためになります。ぜひ自分の心身を守るところから始めてみてください。決して、身を粉にしたり、自己犠牲をしたり、することはやめた方がいいと思います。

運営者について
飯島章太
飯島章太
フリーライター
元児童相談所職員での経験を活かして、子ども・若者のケアに関わる人たちに取材を続けています。著書に『図解ポケット ヤングケアラーがよくわかる本』 。
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