裁判ブログ編
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執筆そして反響を見て考えること

けあけあ
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https://www.bengo4.com/c_5/n_15144/

上記の記事を書きました。

Yahooニュースに取り上げられ、

SNS上の反響も多くいただいたと聞きます。

ここからは葛藤のお話。

これまで新聞報道でも調査でもなんでも、

「一時保護所は刑務所だ」という言説はよく流布していたと思います。

今回、元職員が実際にきた子どもたちの言葉をを取り上げたこともあって、反響があったのだろうと考えています。

私がいた数ヶ月の間でも

「刑務所だ」と口にした子どもたちの顔が10数人と浮かび、

日記で書いて訴える子もいたのも本当だった。

でも考える。果たして事実を事実として伝えるべきだっただろうかと。反響を聞くに

「すべての一時保護所がそうじゃないのにそう語られているように思う」

「いい一時保護所もある」という声も出ている。

一方で、

「本当にそういう場所なんです」と伝えてくれる人、

現にその場にいた人からもメッセージが届くこともあった。

でも、

「自分も過ごした一時保護所が刑務所だと思われるのも複雑」

という声もあることも紛れもない事実だ。

その葛藤や複雑な状況を受け止めるのがとても辛い。

その子にとっては大事な思い出だったのではないかと、

それを壊しているのではないかとも自覚する。

これを見た子が余計に一時保護所にいくことに躊躇することもあるだろう。

それでも、これは発信しないといけないことだと思っていた。

例え、多くの一時保護所で努力する人がいて、思い出にする子もいて、とても「良い」とされる一時保護所があったとしても、

「良くない」一時保護所が1箇所でもあるとすれば、すべての一時保護所の信頼性を揺るがすだろう。ただでさえ、心に傷を負った子どもたちがくる場所で、傷つくことがあれば、社会を大人を世の中を信じることすら難しくなるのは想像に難くないだろう。

その1箇所すらあって欲しくない。

その1人でも、少なくとも保護所で経験する辛い思いを減らしたい。

それだけ一時保護所は大事な場所なんだと。

大事で、重要で、かけがえのない場所だからこそ、

ダメなところもきっちり言わないといけないのだと思う。

良いところを言うだけでは、変わらないのが今の社会だと思う。

でも誰かが亡くなることでようやく動く社会ではいけないと思う。

今回の執筆、そして提訴が、

いろんな複雑な感情や議論を生むことで、

多面な一時保護所を少しでも知ってもらうだけでなく、

何かアクションが起こるきっかけになればと願ってならない。

運営者について
飯島章太
飯島章太
フリーライター
元児童相談所職員での経験を活かして、子ども・若者のケアに関わる人たちに取材を続けています。著書に『図解ポケット ヤングケアラーがよくわかる本』 。
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