裁判ブログ編
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転職を考え、ジェットコースターのように勤務する〜千葉県児童相談所職員3ヶ月目終わり〜

けあけあ
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1 転職も考えた

シリーズ「なぜ元職場の千葉県・児童相談所に裁判を起こしたのか」の職員時代の勤務編。

前回は、月約40時間のサービス残業に気づいた自分が燃え尽きていく様子について記事にしました。

月約40時間のサービス残業と燃え尽き〜千葉県児童相談所職員2ヶ月と20日目〜
月約40時間のサービス残業と燃え尽き〜千葉県児童相談所職員2ヶ月と20日目〜

そんなこんなあったので、転職も視野にいれましたが、葛藤します。

2 職員一人一人が抱え込まざるを得ない体制

そろそろ3か月。一方、転職も視野に入れようと思っている。

給料に不満はない。残業はそこそこだけど、残業代は出るので問題ない(注:当時はそう思っていた)。同僚も仲が良く良い人ばかり。職場の雰囲気も、笑いがある。先輩も親切な人も多い。仕事へのやりがいは、なくはない。子どもとのやりとりは楽しい。

おそらく給料ややりがいの面から見ても、今の職場はとても良い。他の職場を探してもこれ以上の待遇は見つからないだろう。

何が不満なのか。理想を持ちすぎなのだろうか。理想と仕事を履き違えているのだろうか。割り切りが出来ていないのかもしれない。

でも職場内でのネガティヴな発言はもううんざり。願うなら、ほんの少しのフォローがあれば。先輩の背中を見れる余裕があるなら、1日5分でも良いから振り返りに付き合ってくれる人がいるなら。職場の雰囲気は良いのに、どこか孤独。それが余計に虚しい。

今やめれば動揺してくれるだろうか。少しは新人に目を向けてくれるだろうか。いや、もっともっと上の人が対策しなければ何も変わらないだろう。

さあどうするかなぁ・・・何だかんだ、自分の大事にしてきたものを捨ててでも、続ける気もするけど。それが社会人になることなのかなとも。

うーん、悩ましい。

(6月26日日記)

 転職を考えたとき、子どもに関わる現場のなかで待遇面はここ以上のところはないだろうなと考えていました(実際にはそんなことなかったんですが)。

そうだとしても、今の状況では自分が持たないと感じていました。

自分がいけないのだろうかと自問自答しています。

でもあまりに職場で聞く職員の言葉が、いろんな意味で苦しく、そんな苦しみを共有できる上司いませんでしたし、せめてもう少し先輩職員の仕事をしている姿から学べる余裕があればよかったのですが、それすらなく、振り返りすらできない。

「仕事を抱え込まないように」という話は上司からあった気もしますが、結局それは言葉だけ。体制として職員それぞれが抱え込まざるをえないような構造になっていました。

このときから、どうしたらこの職場・一時保護所がよくなるんだろうと考えるようになりました。このときはやめることで、何か職場が変わるような気が少しありましたが、これまで辞めた職員や異動した職員の姿をみて、結局は何も変わらないのだろうなと思い直しました。

この理不尽に耐えることが社会人になることなんだろうかと、悩み続けていました。

3 ジェットコースターのような勤務

眠れない・・・ので今日の振り返りを

本当に仕事が始まると、いつのまにか時間が過ぎて、いつのまにか終わってしまう。

本当にジェットコースターのようで。乗る前はドキドキして帰りたくなるし、乗り込むまで勇気のいることだけど、乗ってみてしまうとあっというまに過ぎていく。

遊園地から出た後は興奮しているけど、次第に時間が経って冷静になってくると自分がどれだけ疲れてるかわかってくる。家に帰る頃にはバタンと倒れてうごけなくなる。で落ち着いた頃翌日の仕事のことを考えちゃって頭が冴えてきちゃって寝れなくなるという。

良くない循環かなぁ〜

(6月28日日記)

本当にジェットコースターのような勤務でした。

始まってしまえば、止まることができません。アドレナリン的なものが出ているからか、勤務中はなんとかやりとげることができましたが、帰るとバタンと動けなくなります。動けなくなっているのにも関わらず、夢の中でも仕事のことを考えて、目を覚まして寝れなくなる。そんな状況で次の日に仕事へいきますが、電車の中で勤務が始まることをすごく恐れています。

 この時期から本格的に不眠になっていました。なれない夜間勤務と日勤の不規則な生活に加えて、仕事の忙しさ、子どもたちへの対応の悩み、など不安ばかりが募っていました。

 先輩たちからは「子どもの話を聴きすぎないで」という指導を多く受けるようになりました。ある先輩からは「子どもの要求をなんでも聞くと子どもに調子に乗らせることになる。そしたら『あの人なんでも聞いてるな』『色々やってやろう』『お前より俺の方が上だ』と思うから」と言われたこともありました(詳しくは以下の記事参照)

人手不足の千葉児相がアピールする「大きなやりがい」本当か 元職員3人がJ-CASTニュースに明かした労働環境
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 私なりに考えていたこともありましたが、反抗する体力も気力もありませんでした。もしかしたら先輩なりの、私が倒れないようにする配慮だったのかもしれません。ですが、一時保護所のルールの多さ、指導の厳しさ、きまりの多さなど、職場の文化への違和感も強くもっていました。 

そんな悪循環の日々でした。

4 おわりに

 6月終わり、転職を考えたときもありますが、考える間もなく日々が過ぎていきます。

そしてついに7月に入ります。不眠、27時間連続勤務、連続した寝れない夜勤などがあり、休職することになります。

運営者について
飯島章太
飯島章太
フリーライター
元児童相談所職員での経験を活かして、子ども・若者のケアに関わる人たちに取材を続けています。著書に『図解ポケット ヤングケアラーがよくわかる本』 。
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