裁判ブログ編
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27時間連続勤務〜千葉県児童相談所職員3ヶ月と10日目〜

けあけあ
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1 仮眠時間でも寝れない、帰っても寝れない

シリーズ「なぜ元職場の千葉県・児童相談所に裁判を起こしたのか」の職員時代の勤務編。

前回は、転職は視野に入れつつも、結局考える暇もないくらい仕事が忙しくなってきたことについて、記事にしました

転職を考え、ジェットコースターのように勤務する〜千葉県児童相談所職員3ヶ月目終わり〜
転職を考え、ジェットコースターのように勤務する〜千葉県児童相談所職員3ヶ月目終わり〜

すでに不眠が続くなかで、全く寝付けなくなってきた日も増えました。

2 不安、焦り、悪循環

寝れない。この1週間なぜか寝れない。

電気がピカッとついたリビングではうとうとと寝れたのに、いざ寝るとなるとなぜか頭が冴えてくる。

睡眠薬も使う時もあるけれど、なかなか効かないこともあり・・・使い過ぎれば翌日まで眠気が残ることもあるので、あまり飲めず・・・

目を閉じていると、仕事のことが浮かぶ。明日はどんなことが起こるかな、何事もなく過ごせるだろうか、そういやそろそろあんなことがあるな、先輩にはどうアドバイス求めていこうか、

みたいに今考えなくても良いことが、次々と思い浮かんでくる。それだけ不安なのだろうけれど・・・

寝れないと寝れないで、明日の勤務に明らかに影響してくるのもうんざりするから余計に寝ないとという焦りが出てきて、余計な不安が増す

そんな悪循環の時期かなと。

今日もこうして日記を書くことで気持ちを整理していくしか、今は対処法はない・・・

(7月6日日記)

 7月に入ると、寝ること自体が難しくなってきました。

 薬に頼ろうとしたときもありましたが、翌日の勤務に影響がある場合も考えると、なかなか服用できない状況でした。

 寝付こうとする瞬間、仕事のことが頭をよぎります。とにかく子どもたちも職員も無事に過ごせるのだろうか、明日はこんなことがあるからトラブルも起こるかもしれない、こんな日々がいつまで続くんだろう。そんな不安でいっぱいでした。

 寝付きたくても寝付けない。寝付けなければ明日の勤務中につらくなるだろうから、本当は寝たい。でも寝ようとすると、自然と仕事のことが脳裏に浮かぶ。夢の中でも職場が出てくる。

 ぐるぐると、頭の中をいろんな思いがめぐるなかで、なんとか対処しようした痕跡がこの日記でした。

 そんな日々が続いたとき、異常な勤務がありました

2 27時間連続の勤務

 12時出勤 15時退勤 3時間勤務?いいえ27時間勤務です。定時は、午後13時〜翌日10時、うち仮眠時間6時間。実際は以上の通りに加えてうち仮眠時間2時間(準備などするので実質1時間)。残業合計8時間ほど。

 職員の布団も足りなくて、2セットの布団を3人で分け合って寝る。やっぱ改めて考えても、やばい職場だなと。色々おかしいって。命すり減るって。

 そりゃあ慣れてる職員なら、もっと要領良く、もっと早く終わったかもしれない。でもまだ3ヶ月も働いていない新人で、かつ実務研修もなく、そしてそばでフォローしてくれる先輩もいないとなると、そりゃあこのくらいの時間かかるって。前もってすれば良かったかもしれないけど、正直日々の仕事は目の前の仕事で手一杯でその仕事する余裕なんてないって。日々の仕事でさえ、追いついてないんだから。

 これは本当潰れる。危機感しかない。

(7月9日日記)

 不眠が続いていた頃のある夜勤の日、27時間連続の勤務が突然ありました。

 子どもたちの数は40人近く。子どもたちの間では胃腸炎が流行り、深夜体調が悪くなった子どもたちが吐くこともあるので、夜の見回りは注意深くみていました。布団も、子どもたちが吐いたものは廃棄する必要があるので、子どもたちの布団すら足りない状況でした。

 そのときは職員の仮眠時間用の布団を貸して寝てもらっていました。職員の布団が足りなかったのですが、職員3人で2つの布団を分け合います。1人には1つの布団セットで寝てもらい、1人には敷布団とブランケットで寝てもらい、私はかけぶとんだけもらって、居間にあるラグマットの上にかけぶとんを敷き、よこになっていました。

 深夜でも保護や確認のための電話が鳴り響いています。

 加えてこの日は突如一時保護課長から「明日までに資料をください」と急な要望がありました。この資料は子どもたちのこれからを考える大事な資料でもあったので、少なくとも残業で10時間は作成に必要な書類です。

 もちろん先輩職員はもっと早くかけたかと思いますが、以前記事でも書いたように、資料の書き方もおそわっておらず、過去の資料を参照するしかなかった私にとっては、かなり時間をかけて書くものでした。(その辺は以下の記事に書いています)

職場に違和感をもたなくなっていく自分がいた〜千葉県児童相談所職員1ヶ月と9日目〜
職場に違和感をもたなくなっていく自分がいた〜千葉県児童相談所職員1ヶ月と9日目〜

 結局この日は、夜勤を終えたのち残業で6時間ほど残って資料を作成していました。

帰ったのちは、勤務と同じくらいの時間ずっと寝ていました。

27時間勤務の後は、27時間睡眠

有給ってこういう時使えないかな・・・

(7月10日日記)

この27時間連続勤務が、身体に大きな悪影響を与えていたと、今振り返ると思います。

3 おわりに

 勤務から4ヶ月目、職場の過酷さに心身がボロボロになっていたころ、追い討ちをかけるように27時間連続の勤務が予想外に入ってきたことについて、記事にしました。

 次回は、シリーズ「なぜ元職場の千葉県・児童相談所に裁判を起こしたのか」の職員時代の勤務編の最後として、休職に至るまでの話を書きたいと思います。

運営者について
飯島章太
飯島章太
フリーライター
元児童相談所職員での経験を活かして、子ども・若者のケアに関わる人たちに取材を続けています。著書に『図解ポケット ヤングケアラーがよくわかる本』 。
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