傷口に花が咲く社会に
けあけあ
フリーライター 飯島章太のサイト
支援者支援は、よく災害救援者の文脈で語られる。
災害の被災者に直接接して、その現状や想いに触れたとき、救援者もまた自身の心に傷を負う。
「なぜ今まで何もできなかったのか」
「私は何もできない」
だからこそ、救援者の心のケアが必要になる。
それは「支援者」にも同様だ。
医療・福祉や子どもの臨床に関わる人たち、
それは仕事だけでなく、ボランティアであっても。
営業等で様々な人たちと接する人たちもまた。
「感情労働」と呼ばれる仕事に就く人たち。
「燃え尽き」る多くの人たち。
心のケアをする人もまた心のケアをなされなければならない。
私も含めて、どんなケアが必要だろう。
セルフケアだけではもはや今は防ぎきれない。
組織としてのラインケアは重要だが、時間がかかる。
同僚の中での支えあいは力になるが、支えあう関係性を作るまでは時間がかかる。
仕事で受けた心の傷は仕事の中でしか解消できないだろうか。
プロでもなく、資格もない、
ただの素人の第3者ができることはないだろうか。
むしろ仕事の関係に縛られない、仕事外の人間関係によって
心の傷が治癒されることはないだろうか。
それは不十分だろうか。
それは焼け石に水だろうか。