裁判ブログ編
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メディアとの効果的な関わり方: 取材を受ける際の私のアプローチ

けあけあ
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0 記事の目的

 報道機関やマスメディアの方に取材されたいという方から色々聞かれることもありましたので、私なりに取材されるにあたっての考えをまとめてみました。参考になればと思います。

1 抽象的ですが結論 

①「自分と同じ1人の生きている人間として、記者さんと関係性を築くこと」

逆に

② 「自分のことを人として扱わず、情報を取れるだけの存在として見ている記者さんとは付き合わない」

2 その理由

2−1 人として付き合う理由  

 最初から結論ですが、マスメディアの記者の方と丁寧な関係性を築くことが重要だと思っています。

 私がそう考えている理由には、マスメディア業界の過酷な労働環境があります。私に取材してくださった方々に聞いてみても、やはり取材される方々の労働環境はかなりつらそうです。

 それでも社会的な問題に関心がある方は、自分の身を削っても、取材に赴かれる方が多く居ます。  その中で記者さんも同じ志をもって取材をしていると思います。私の考えとしては、「誰かを支えている人と支え合う」ことを重要視しているので、そうした記者さんとは関係性を築いていきたいと思っています。

2−2 取材を拒否する理由  

 逆に、かなり強い言葉や批判的な態度で、取材する方もいらっしゃいます。また情報だけ取れればいいやという態度を示す記者さんもいます。 そういう方からの取材は受けない方がいいと思っています。

 報道された場合でも、切り取って誤解を与えるような表現になることが多いです。 私も生きている人なので、取材をうけて傷がついたりする場合もあります。その場合は遠慮なく、断ったほうがいいと思っています。

2−3 第4の権力としてのマスメディア  

 一応書いておく点として、立法・行政・司法の次に権力があるとよくいわれるマスメディアですので、すべて迎合しましょうという話ではありません。批判的に考える必要がある場合もあるでしょう。

2−4 それでも人として記者さんと付き合う  

 ですがこの場合、権力を持っているのは上層部である場合が多いです。記者さんが書いた記事を、政治的な事情で変えざるをえなかったり、デスクの方針もあって削らないといけない部分はあるでしょう。  

 記者さんの今後のことも考えると、私としては関心をもって、丁寧に取材してくださる記者さんには、なるべくのことをしたいと思っています。そうすれば関心を持ち続けてくださるきっかけになるからです。一緒に問題に取り組む応援をしてくれることもあります。

3 記者さんとの関係性を築くために

3−1 信頼できる人から記者さんを紹介してもらう  

 なかなか最初は記者さんとのつながりがない方もいらっしゃるかと思います。そこで、信頼している人からつながりのある記者さんを紹介してもらうのも大事だと思っています。

 特に繊細なことを話す場合、記者さんが信頼できる人なのか不安になる場合もあると思います。そこで、すでに信頼している人が信頼している記者さんであれば、安心して話すことができる可能性は大きいです。

3−2 情報提供欄に投稿してみる(匿名でも可)

 またそうしたつながりがない場合、自分の言葉で文章を作ってみて、各報道機関の情報提供欄に投稿してみるのもとても有効です。記者さんはかなりこの欄を見ていて、関心がある記者さんが後ほど連絡をくれる場合もあります。

3−3 取材の際には事前質問を求めてみる

 取材の際には、お互いのために、どのようなことを質問されるか、事前に聞いてみるのも有効です。もちろん事前に回答できるのも良いですが、自分なりに答えられる準備ができます。どの範囲までしゃべり、どの範囲は答えないといった心構えにもなります。

3−4 取材が終わった後も、できることはないかと聞き続ける

 記者さんとは取材が終わり、記事を書いてくださった後も、関係性を続けたいと私は思っています。取材のアイディアや、つながりある人の紹介、意見交換など、これまで行ってきました。  

 もちろん、人によっては、それは記者の仕事で、自分には報酬などないことに違和感を覚える人もいるかと思います。

 私としては同じ志を持っている人であれば、できる限りのことをしたいと思っていますので、この点は価値観が違うかもしれません。

 不思議なことに、関わりを続けていくと、自分のためだけでなく、他の人が取材をしてほしい際に記者さんを紹介できたりすることもあるので、私はやっていてよかったと思っています。

4 まとめ 人とのスタンスは大体同じ

 たまに記者さんとの関わり方を聞かれることがあったので、まとめてみました。ただ記者さんだろうが、政治家さんだろうが、子ども福祉の現場の人だろうが、身近な人だろうが、スタンスはあまり変わっていません。信頼できるであれば、できる限り自分ができることを行い、相手が自分を傷つけたり、搾取したり、信頼できないと思うなら距離を取ることだなと思います。

運営者について
飯島章太
飯島章太
フリーライター
元児童相談所職員での経験を活かして、子ども・若者のケアに関わる人たちに取材を続けています。著書に『図解ポケット ヤングケアラーがよくわかる本』 。
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