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【小平霊園 子どもの碑(いしぶみ)を訪れて】

けあけあ
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小平駅北口をおりると、すぐに参道が見える。

参道には花屋、石屋などが並び、徒歩5分ほどすると小平霊園がある。

小平周辺は閑静な住宅街だ。

特に北口は駅前の飲食などのお店がある以外、

静かな町並みだ。

そんな中にある参道を進めば、

きっと地図で見ていた以上に

遙かな大規模な霊園に圧倒されるだろう。

戦前、東京の人口集中のため足りなくなったお墓を建てるために、作られた大規模な都立小平霊園。

その中に、子どもの碑はある。

園の東の方をずっと歩いて行くと、

松ぼっくりが落ちていることに気付くかもしれない。

大きな松の木に出会う。

そこに子どもの碑はある。

ひっそりではなく、大きな碑として存在する

子どもの碑には、風車や花束、節分で使うような鬼の仮面が備えられている。

風の強い日だったが、

風で揺れる松の木の枝のしなやかな音が、

子どもの碑が静かにこの場所で子ども達が眠っていることを

より思い起こさせる。

ここに眠る子ども達の背景は様々。100名ほどの遺骨が納められている。

虐待などを理由に措置された子どもは、

成人する前に、自ら命を絶ったり、病気で亡くなったり、

不慮の事故でこの世を離れたりと、事情も様々だ。

虐待はその後を生きる子ども達に大きな影響を与える。

それは死後でも同じだ。

遺骨を引き取られる子もいれば、そうじゃない子もいる。

ここに納められた後、引き取られた子もいるが、

長年ここに眠る子もいる。

きっとここに来る人は、いろいろなことを思い起こすだろう。

あえて碑の写真などは載せない。

ぜひ来てみてほしい。そしてじっと感じてもらうことが大事な気がする。

前向きではなく、でも後ろ向きでは何も変わらない中で、

何かできることを見つめる機会にはなるかもしれない。

写真は、小平駅と表参道の入り口、あと昼に食べたネパール料理屋でのカレー

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飯島章太
飯島章太
フリーライター
児童相談所、こども電話相談等の経験と専門知識を活かすフリーライター。中央大学法学部卒業後、大学院にて社会学の修士論文を執筆するなど、リサーチやアカデミックライティングのスキルも持つ。『図解ポケット ヤングケアラーがよくわかる本』(2023年・秀和システム)。
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