支援者の支援
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【「燃え尽き」ることができるために】

けあけあ
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最近、当事者研究から学ぶものが多いなと感じる。

中でも最近の刺激は、

「どうしたらそれになれるのか」という問いかけだ。

例えば、摂食障害になるためにはどんな「工夫」が必要なのか、

幻聴が聞こえるためにはどんな要素が必要なのか、

と一般的には、治すべき・対処すべき・なくすべき、

とされている症状に対して、

「どうしたらそれになることができるのだろう」と、

180度視点を変えた問いかけを投げかけるのが当事者研究だ。

私も個人的に、うつ病の当事者研究

そして支援職の当事者研究について研究しているつもりである。

中でも「燃え尽き」についての当事者研究をしたいと思っているが、さきほどの問いかけを応用すれば、

「どうしたら人々は『燃え尽き』ることができるのだろう」

ということだろう。

私の中では、支援職の当事者研究をさせていただき、もらった言葉がキーポイントな気がする。

「葛藤できる体力があることに安心した」といわれたことがある。

つまり葛藤ができるためには、ある程度の体力・気力・精神力が必要なのである。

こう考えると、「燃え尽き」という状態は、単に体力がなかったり、精神が弱かったりするのではなく、むしろその体力や精神があるによって引き起こされるものなのかもしれない、と仮定できる。

では、どうすれば「燃え尽きる」ことができるように、

「葛藤」することができるのであろう。しかも、その体力や気力が残る状態で。

運営者について
飯島章太
飯島章太
フリーライター
元児童相談所職員での経験を活かして、子ども・若者のケアに関わる人たちに取材を続けています。著書に『図解ポケット ヤングケアラーがよくわかる本』 。
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