本や文章、文字を読めない時に使えるツール4選
0 課題:文字中心の情報社会の中で、情報を得ることが難しくなる
私は仕事で倒れてから、本や長い文章を読むことがかなり難しくなりました。(正確には読めるが、かなりのエネルギーを使います)
私も本や文字が読めなくなって気づいたのですが、今の社会は主に情報が文字ベースであることが多く(国の資料をみるとよくわかりますね)、文章や文字を読むことが難しい人たちにとっては、情報をえることすら難しい状況にあります。
そのため私は、本や文章・文字を音声にして読み上げて、情報を得てきました。
そこで、今回はどんなツールを使って、音声読み上げをしているのかご紹介します。
1 オーディオブック(Audible等)
オーディオブックについては、いくつか記事を作成しましたので、そちらもよければご覧ください。
私は主にAmazonが運営するAudibleを活用しますが、今後オーディオブック業界に参入する企業さんも多そうです。
Amazonオーディオブック Audibleのリンクはこちらから2 サピエ図書館(ただし、視覚に困難がある人限定)
「サピエ」は、視覚障害者を始め、 目で文字を読むことが困難な方々に対して、さまざまな情報を点字、 音声データなどで提供するネットワークです。
サピエ 視覚障害者情報総合ネットワーク https://www.sapie.or.jp/cgi-bin/CN1WWW?logout=1
上記の通り、「目で文字を読むことが困難な方々」に向けて、「サピエ図書館」などを通じて、本や資料などの点字・音声データを提供してくださっているところです。
こちら利用には、申し込みが必要ですので、以下HPの利用方法をご確認ください。
サピエHP「サピエのご利用」
https://www.sapie.or.jp/sapie_manual.shtml
日本財団さんが以下記事も書かれていますので、こちらもご参照ください。
日本財団、「点字・音声・電子データで読む喜びを。視覚障害者の「読書」を支えるサピエ図書館」
3 パソコンのAI合成音声読み上げソフト活用
私が使っているのは、VOICEPEAKというAI合成音声技術を活用した、入力文字読み上げソフトです。
合成音声というと、すごく不自然な音声のイメージがある方もいるかと思いますが、このソフトは本当にすごいです。以下、紹介動画をご覧ください。
テキストさえあれば、こちらで自然な音声で読み上げてもらえるので、資料がコピーできるものであれば、こちらに読んでもらうことが多いです。
また例えば紙媒体の本でも、出版社によっては奥付や裏表紙などに、視覚に困難がある人にむけてテキストデータを提供しているところもありますので、そうしたテキストデータを読んでもらうことも可能です。
4 スマートフォンの読み上げ機能(Kindleなどの電子書籍リーダーなどでも活用可能)
最近では、スマートフォンの機能として音声読み上げが搭載されている場合もあります。
私はiPhoneですが、アクセシビリティ機能から読み上げ可能です。
参考:Apple「iPhoneで画面や選択テキストを読み上げる/入力フィードバックを返す」
また例えば電子書籍でも音声読み上げをしてもらうことが可能な場合があります。
ただし、例えばアマゾンでは電子書籍の登録情報にて「Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能):有効」となっていない場合、読み上げができないようです。
(ただなぜか、Kindle本の「プリント・レプリカ形式」の場合、スマホの音声読み上げができる場合もありました。ただ完全に対応しているわけではなさそうなので、参考までに)
5 おわりに:文字を読むことが難しい場合でも情報格差がないような社会に
上記は、あくまでも私の体験談であるので、活用できるところ、できないところが人によって違うかと思います。
ですが、本や文章や文字を読めなくなるというのは、誰しもがありうることだなと感じます。
とても疲れていたり、目が疲れている場合、文字が頭に入らない人もいるでしょう。文字情報よりも、耳からの情報の方が理解しやすい人もいるでしょう。障害や病気、加齢などから視覚から文章を読むことが難しくなる場合もあるでしょう。
そんなとき誰もが情報を得ることができる社会になっていくとよいなと思い、この記事を作りました。
誰かのお役にたてていましたら幸いです。