裁判ブログ編
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休んでも何も変わらないのであれば・・・。

けあけあ
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1 裁判以外のアクション編へ

 シリーズ「なぜ元職場の千葉県・児童相談所に裁判を起こしたのか」の裁判以外のアクション編を書こうかと思います。

 前回までは、職員時代勤務編について書いていました。

【記事まとめ】シリーズ「なぜ元職場の千葉県・児童相談所に裁判を起こしたのか」【適宜更新】
【記事まとめ】シリーズ「なぜ元職場の千葉県・児童相談所に裁判を起こしたのか」【適宜更新】

  勤務から4ヶ月経たないうちにうつ病となり、療養休暇に入った私でしたが、

同時にこんな思いが浮かぶようになってきます。

2 休んでも何も変わらないのでは

医者からは月単位での休暇を勧められる。私としては働きたい気もするけど、ここ数日身体がまともに動かないことも多いため、多少の休みはしょうがないとも思っている。でも正直休んだらどうにかなる問題でもない。確かの仕事のストレスから離れられることで、病気の治療に時間を充てられるだろう。しかし、仮に数ヶ月休んで復帰しても同じように病気が繰り返される環境が職場にあるのは変わらない。むしろ今の体調とどう付き合って、仕事を少しでも続ける方がいいのではとも思っている。悩み・・・。

8月8日日記

 実際には7月終わり頃から出勤できなかった際には有給休暇を取得し数日間休むだけのつもりでした。とにかく身体を回復させようとひたすら寝ていました。

 でも罪悪感でいっぱいのままでした。ただでさえ、職員の数がない中で、子どもたちがたくさんいて、欠勤すれば他の職員に迷惑がかかることがわかっていました。

 そして4ヶ月で倒れてしまった自身への悔しさもありました。やりたかった仕事につけて、非常にやりがいのある仕事だとも感じていました。だからこそ、急に身体が動かなくなっていった自分をひたすら責めました。ただひたすら寝ながら、自分で自分を責め続けていました。 

 結局医者からは休職を勧められました。もう休職をしないといけないということはわかっていました。でも同時に休んだところで、復帰したところで、結局またつらくなって休職するのではないかという危惧がありました。

 わずか数ヶ月休んだところで、その間に千葉県の政策が進んで、職員の数が増員されるわけでも、子どもの一時保護の数が減るわけでも、休憩時間が設けられるわけでも、研修があるわけでもない。

 復帰するにしても、これまでと同じでは何も変わらないのだと思うと、いったいどうしたらいいのかと感じていました。

3 あるニュースをみてー千葉県が一時保護所の定員を増やすことになった

【職員は・・・増え・・・ないの?】
NHK「児童虐待死を受け一時保護施設の定員さらに増加 千葉県」
ちょっとこれは言及せずにはいられない。
保護所定員を増やすというニュース。

以下引用
「しかし県内に6か所ある施設に保護されている子どもの数は、今月1日には195人にまで増え、現在の定員115人の1.7倍に上っています。」

6箇所とあるが、大体集中しているのは3箇所なので、おそらく定員の2倍は軽く超えているだろう・・・おそろしい。
それで保護所定員を増やすというのは確かにそうだ。

当然職員も増える・・はず。
一方で採用情報をみてみよう。
保護所に配属されるのは、「児童指導員」か「保育士」になる。定員増加というなら、本来この人数も増えないといけない。

ところが児童指導員はほぼ横ばい。(採用予定数は下がっていた)
保育士は数名の微増

どこから定員増の分の職員を持ってこようとしているのだろか。
あくまで非正規で補うつもりなのだろうか。
欠員だってあるはず。

まさか想像したくはないが、今の職員の人数のまま
定員を増やすつもりじゃないだろうか・・・

正直それがかなり不安。
このままの職員配置が続くのであれば本格的に保護所は危機だろう。

職員の労働環境だけではなく、
子どもへの管理志向が強まる一方になるのではないか。
保護所の定員を見直すと同時に職員配置も見直すべきだったのでは、と思う。

8月30日日記

私が休職中横になっている間、「なぜ私は休職したんだろう」という考えをぐるぐるさせていた。

そのなかでも①職員の不足と②一時保護所の管理的な環境という状況は、私にとって大きかったように思う。そう考えていたところのこのニュースだった。

一時保護所の定員が増えることは、良いことだと思う。
だけれど、その分職員が増えないことは本当に問題だった。

例えば私がいた一時保護所では、定員20名のところ40名の子どもたちが過ごしていた。
職員の人員配置も、定員20名に合わせて配置されているため、結局職員は2倍足りていないことになる。

そこからこの一時保護所では定員25名に増やすのだが、子どもたちの数は変わらないものの、定員の超過率でいうと形だけ減ることになる(200%→160%)。でも結局職員の数は足りていない状況は同じだ。

これでは何も一時保護所の環境は変わらない。

本当にこのままでは、何かとりかえしのつかないことが一時保護所の中で起こるのではないかという懸念が、私の中で大きくなった。

自分にできることをやろうと思った。

4 おわりに

この記事では、休んでいても何も変わらない職場の現状をみて、自分から何か行動しないといけないと思うようになった経緯について記事にしました。

 次回は、ちょうど定期的な人事面談があった際の当時の副所長へのプレゼンをしたことについて記事にしようかと思います。

運営者について
飯島章太
飯島章太
フリーライター
元児童相談所職員での経験を活かして、子ども・若者のケアに関わる人たちに取材を続けています。著書に『図解ポケット ヤングケアラーがよくわかる本』 。
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